Sabre Ace 徹底解説



CPUパワー必要度★★★★☆☆
P166以上推奨
グラフィック華麗度★★★★★☆
兵器その他再現度★★★☆☆☆
敵航空機スキル★★★★☆☆
操作の複雑さ★★☆☆☆☆
キャンペーンゲーム評価未評価
フライトモデル本格的


 Virgin Interactiveより、「Sabre Ace(セイバーエース)」なるフライトシムが発売された。人類歴史上、始めてのジェット戦鬪機同士の戦いが行われた朝鮮戦争を舞台にしたこれまでに例の無いフライトシムであり、レシプロ機とジェット機が入り交じった戦闘が繰り広げられる。

 使用できる機体は、韓国軍(実質的には、介入したアメリカ軍)の航空機であるF-86セイバー、P-51Dマスタング、P-80シューティングスター、そして朝鮮民主主義人民共和国軍(実質的には、介入したロシア軍)の航空機であるミコヤンMig-15ファゴット、ヤコグレフYak-9等の戦鬪機/攻撃機等、沢山の種類の航空機を使うことができる。中でも(当時の)両軍の最新鋭戦鬪機Mig-15とF-86はこのゲームの主役であり、フライトモデルや計器等もしっかりと再現されている。


F86 vs Mig15
(上図)Mig15を今まさに撃墜せんとするF-86


 フライトモデルは本格的と評したが、これまでのどのフライトシムとも似ない少々特殊なモデルとなっており、どの程度一般受けするかはWarren大尉には予想しかねる部分が有るが、初心者向けフライトシムのような『揚力を感じない』フライトモデルではないので、中級者以上の方もその点については安心して購入して欲しい。以下数行は、Warren大尉個人的なフライトモデルに関する評価である。

気に入った点 気に入らない点
機銃弾の慣性法則が再現されている。 ラダーペダルの反応が鈍いため、実際に使われたと言われているラダーペダルを併用したクイックな機動が上手く出来ない。
飛行中、フラップ動作時なども含め、揚力を感じられる。 低空飛行時、グランドエフェクトが再現されていない。
高空での操縦性能の低下が感じられ、当時の戦鬪機の限界を感じることができる。 低空で爆弾投下しても自機が損傷しない。


 グラフィックは、懐かしの「Flight Unlimited」を髣髴とさせるような綺麗なもので、恐らく高空から撮影した画像を地面にテクスチャ-として張り付けているものと思われる。しかし、テクスチャ-の張り込みに多くのメモリーを消費するようなので、飛行中にHDDにアクセスが起こってゲームの快適さが損なわれると言う環境の諸君がおれば、設定を変更してあまり遠距離まで地表テクスチャーを表示しない設定にしてやれば、大幅に改善される事だろう。高空からの写真をテクスチャにしているようなので、低空で見ると非常にぼんやりとした地表に見えてしまうのは仕方が無いところだ。実際には下図のようなぼやけかたとなる(3Dアクセラレーションカード使用時)。


Mig15 (上図)海岸線を越えるMig15


 通信対戦に関してはインターネット通信対戦にも対応しており、288モデムであっても快適な2〜3名入り交じっての空戦が楽しめる。4人以上になると、さすがに288モデム+インターネットの回線状況ではいささか辛い部分が出てくるようだが、ゲームにならないと言ったレベルではない。EF2000の対戦と同程度の快適さだと言えば、経験者には良い指標となるであろう。

 ゲームとしてはTCPプロトコルによる対戦に対応しているため、Kali等の通信対戦ソフトがなくとも対戦は可能だが、TCPプロトコルでの対戦は、ワープ現象(敵機がカクカクとコマ飛びに表示される現象)が酷く、2名であっても快適な対戦を行うのは難しく、3名以上となるとほとんどゲームにならない。Kali等を使用して、IPXプロトコルによる対戦を推奨する。

 また、このゲームの通信対戦は、EF2000やWarBirdsといったフライトシムと違い、乱入が可能になっている。乱入とは、2名で空戦しているところへ、突然三人目が現われて乱戦になる、そしてまた突然4人目が………。といった事が可能な環境を指して言う。好きな時に乱入して好きなときに抜けられるため、手軽に対戦するのにも適しているし、なにより乱戦が簡単に行えるようになっており好感が持てる。どうしても2名で空戦したい場合は、Kaliの一機能を使って人数制限ゲームを行う事が可能なので、心配は要らない。(←現時点では未確認

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