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NA6CE事故顛末記
第一章 ”死亡宣告”


 悲惨な事態が起きたのは、購入して一ヶ月半ぐらい経ったある夜のこと。筆者が所属するAE101系クラブLT-0 Kansaiのミニオフを終えて、ライン※1 を抜け帰宅しようとしていたところだった。いつもの通り京都側からラインに入ったが、時折コーナー途中で挙動が乱れる。どうやら、天気は良いのに所々しっとりと濡れている部分があるようだった。路面の状態を見て、いつものスピードでカっ飛ぶのは危険と判断、ペースダウンする。メインストレートを駆け抜けているとき、路面のことを思い出してアクセルを緩め、二桁台の速度に押さえてつつ、続く高速左コーナーを抜ける。ここで事件が起こった。高速左コーナーを曲がったところが、ずぶ濡れになっていたのである。しかも、攻め込んでいるわけではなかったのでセンターライン内を忠実に走っていた為、イン側にあるギャップを踏んでしまう。軽く跳ねて、着地したところは濡れた路面、というわけだ。溝の無いタイヤ、着地による急激な加重移動など相まって、すっこ〜んとテールがすべる。カウンターを当てるもむなしくガードレールに車左側をヒット、その反動でカウンターを戻しているのにもかかわらず右方向へと弾かれる。でもって対向車線の岩壁に当たって停止。対向車が居なかったのと、ドライバーへのダメージがなかったのが不幸中の幸いである。

 後ろを走っていたLT0 Kansaiのあーちゃ氏と、FD乗りのおにーちゃん達に助けられ、なんとか溝からは脱出。見た目でどう安く見積もっても修理費に30〜40万は掛かる計算であることがわかったので、愛車に無言の死亡宣告を行った=廃車決定。こうなったら話ははやい、JAFの積載車にてドナドナである。草津市まで15000円…ひぃいいいっ! でも、持って帰らないことにはパーツが取れない。わがロードスターは私が買った時点で、ドナー宣言したも同然となったのである。大手術とともに、時期車種の部品なり小遣いなりにと変化してゆくこととなる。輸送費は高いが意を決して持ち帰り、大解体手術に向けて駐車場に安置するのであった。


そう、それはまさしく霊安室の如く…。

 写真ではぐっちゃぐちゃになったフロントバンパーと右フェンダー、ライトなどをを外した後。そのせいかえらく派手に壊れているように見えるが、外観の損傷はそれほど激しくなかった。問題はあらぬ方向を向いた右F足回りと、ゆがんだフレーム、そして左リアフェンダーの損傷である。右Fのフレーム損傷が一番激しく、エンジン下ろしてのフレーム修正となるレベルだった。ラジエターすら損傷していない事故だというのに、ツイてない。しかし、一番悲しかったのは、事故の瞬間、幾つかに分裂して視界の端を飛んでいったアクティブのFハーフスポイラーだ。カッコ良くて気に入っていただけに残念至極である。まぁ2万円少々で類似品が買えるのでそこまで悲しむことはないのだが。

 この日から、壮絶なパーツ剥ぎ取りと時期車種の選定が開始されることとなった。それについては第二章『ニューマシーン』にてお伝えしたい。

 

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※1 10円玉の裏にある建造物付近の川沿い道。○○ラインと呼ばれており、走り系の人間の間ではラインと略されることがある。

 

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