対艦ミサイル攻撃のすべて

kh-31a攻撃VTRファイル


対艦ミサイル使用方法



 Su27に搭載される対艦ミサイルは2種類。〔КХ31А〕と〔КХ35〕だ。これらのミサイルはレーダーを用いて照準され、慣性航法とレーダーによって目標まで誘導される。そのため、レーダーを使いこなす必要があり、発射手順が少々複雑になる。順を追って説明していこう。


1. レーダーを作動させる

キーボードの『I』を押して、レーダーを作動させる。HUDの中央左側に『И』の文字が出ればOKだ。
2. HUDを対地モードにする

キーボードの『』を押して、対地モード『ЗЕМЛЯ』に設定する。
3. 対艦ミサイルを選択する

CapsLockキーを何度か押し、対艦ミサイル〔КХ31А〕もしくは〔КХ35〕を選択する。
4. レーダーで目標艦船をサーチする

標準の状態では、レーダーは自機の少し前方の地面をスキャンしている。これでは、数十〜百kmもの射程距離の有る対艦ミサイルが無駄になってしまう。そこで、レーダーをロングサーチモードにする。ここでは、西側戦鬪機と違ってアナログ式に切り替えるので、戸惑いやすいので注意して欲しい。

 具体的には、現在下を向いているレーダーアンテナを、上向きに動かし、機体に対して水平に近くなるように稼働させてやるのだ。西側戦鬪機の場合、レーダーレンジを幾らと指定してやれば、自動的にアンテナが動いてくれるのだが、ロシア機のパイロットたるもの、この程度のアナログ走査を面倒と思ってはいけない。具体的には、レーダーアンテナの首振りキー『;(れ)』を押し続け、右下のMFD(マルチファンクションディスプレイ)から、黒い点を探す。この黒い点が、目標とする艦船である。実際は(図1)のように黒い点が映る(赤線はWarren大尉が見易いように付けた。赤線内を注意深く見てほしい)。図1の場合は、大型艦2隻であるが、それでも非常に小さい点である。これがミサイルボート程度の小ささの艦艇であれば更に小さい点となるので、注意が必要である。見落としてしまうと、敵艦の対空ミサイルの射程に入るまでに敵艦を発見できない事も起こりうる。細心の注意を払ってMFDを注視して欲しい。


ASM's MFD 1(図1)

5. 目標を拡大する

 目標とする黒い点を探し当てた後は、ロックオンせねばならない。MFDに注意を集中し、黒い点がMFD中央付近に現れた状態で『+(へ)』キーを押す。すると、(図2)のようにMFDが変化するはずだ。これが一段階拡大したMFDである。この段階でもまだ画像は自機の速度に合わせて流れるので、ターゲットが四角の中に入ったのを確認すると、すぐにステップ6に移ったほうが良い。

ASM's MFD 2(図2)

6. 目標をロックオンする

 最後の仕上げだ。『;(れ)』『,(ね)』『.(る)』『/(め)』これらのキーと自機の姿勢変更により、MFD中央に現れる四角い枠の中に敵艦船を合わせ、もう一度先程の拡大キーを押す。ここで、レーダーは一部の限られた区域を完全に固定照射するモードに変更されるため、機体を少々動かしたところで、捕らえた艦船を見失うことは無くなるので安心して欲しい。この状態で画面に艦船の一部でも映っているなら、『TAB』キーを押せば自動的に艦船が中央に映るようにレーダーが調整され、ロックオンは完了するのだが、画面に艦船が何隻か映っている場合は始末が悪い。そういった場合は、MFDの中央により近い艦船がロックオンされるので、『;(れ)』『,(ね)』『.(る)』『/(め)』のそれぞれのキーを使ってレーダー走査位置を変更してやり、中央の十字マークをロックしたい艦船に合わせる。そして『TAB』キーを押してやれば、沢山の艦船が群れている中でも目標の艦船にロックオン出来るはずだろう。ロックが完了すれば、MFD中央に艦船が固定され、HUD左中央に『А』の文字が出る。

 図3は、最終段階まで拡大した図、図4は図3の状態で『TAB』キーを押したものである。

ASM's Final MFD and HUD図3 ASM's Lock on MFD and HUD図4

 この機能を侮っていては効果的な艦船攻撃は出来ない。これは肝に銘じておいて欲しい。沢山の輸送船をミサイル駆逐艦が護衛しているシチュエーションを考えて欲しい。対空機関砲しか持たない輸送艦に対してスタンドオフ対艦ミサイルを使い、ミサイル駆逐艦に対してロケット弾で挑むのはなんと愚かな事か! こういった場合は、先程の ”目標艦船を選んでロック” する機能を使って、ミサイル駆逐艦を目視距離外で撃破、残った輸送艦群を対地ロケットで襲うというのがセオリーだ。
7. ミサイル発射!

 ロックオン、次に来るのは……もう言わずもがな……である。HUDに『ПР』の表示が出たら、迷わずトリガーを引こう。発射のタイミングについては、以下の「高度な使用方法」を参照して欲しい。

ASM's Final MFD and HUD  ASM's Lock on MFD and HUD



対艦ミサイル高度な使用方法



 発射自体は前述の項目でしっかりと覚えてもらったと思うが、発射方法によって敵艦船を破壊できる可能性が大きく変わる事をここで説明しておかねばなるまい。

大抵の戦闘艦は(ミサイルを使ってまで破壊する価値の有る戦闘艦は)対空ミサイルを持っており、それらの対空ミサイルはミサイルの迎撃も可能である。また、Su27はそれをシミュレートした数少ないフライトシムである。また、輸送艦艇/哨戒艇であっても近接防備兵装(CIWS)は備えており、これまたSu27はそれをシミュレートしている。

 そんなこんだで、そのほかのフライトシムと違い、艦船の守りは非常に厚い。低空をシースキミング飛行するКХ35に関しては、さほどの問題は無い。何故なら、敵艦がКХ35を確認してから、КХ35が敵艦に命中するまでの時間が非常に短いからだ。海面のレーダー乱反射により、レーダー管制の迎撃ミサイルは使用できないし、発射できたとしても命中しないだろう。唯一立ちはだかる壁はCIWSであるが、これも超低空を飛行するКХ35には、さほどの効果は期待できない。よって、КХ35は単体で発射(1隻の艦艇に1発)でも大勢に影響は無い。但し、КХ35にも不利なシチュエーションと言うものは存在する。それは、CIWSによる十字砲火である。密集船団に対してКХ35を使用すると、КХ35はその速度が遅い故に、何隻もの艦艇からCIWSの猛射撃を受けてしまうのだ。こうなってしまっては、1発だけのКХ35は瞬時に破壊されてしまう。こんな時は、以下のКХ31と同じように2発連続で叩き込むか、或いはレーダーを良く見て、集中砲火を受けにくい外周の船から順に崩して行くという方法も有る。密集船団を攻撃する場合のみ、КХ35は注意が必要だ。

 しかし。КХ31Аは違う。中高度を超高速で突入するため、敵艦対空ミサイルにとって格好の標的になってしまうのだ。敵艦船に突っ込む前に、敵迎撃ミサイルで木っ端微塵になってしまうのは目に見えている。信じられないなら試してみるがいい。巡洋艦に対してКХ31Аを1発だけ、遠距離で発射しミサイル視点で見つめていると、Warren大尉がが嘘を言っていないことは瞬く間に証明されるだろう。

 では、どうすればいいか? 簡単である。敵対空ミサイルは、機関砲のような連続射撃はできない。5秒以内の感覚で、1隻の艦艇に対して2発連続発射してやればいいのだ。それでも足りないと思ったら3発だ。敵対空ミサイルは1発目を撃墜するだろうが、2発目に対してミサイルの再装填/データ転送を行っている間に、マッハ3プラスで飛翔するКХ31Аは敵艦に突入してくれるはずだ。

 唯、余り遠距離から発射し過ぎると、2発とも迎撃されてしまうことがある。有る程度の距離まで我慢して、接近発射したほうが迎撃される可能性は低くなるので、度胸の有る方は敵対空ミサイルが自機に向かって発射されると同時ぐらいまで発射を控えるという手も有る。


何れにせよ、Su27のシミュレート要素の高さは、特に艦船攻撃において顕著に露呈する。諸君も、この素晴らしい艦船攻撃を存分に楽しんでもらいたいものである。



飛行機がこの世に生まれてからというもの
その力は常に艦船を圧倒しているのである。





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