無誘導爆弾攻撃の鉄則
二つ、無誘導爆弾は高空/高速から投下した場合風に流される。
三つ、制動型でないものを低空で投下すると機体を損傷する。
以上、自由落下爆弾投下時の注意である。高々度から速度をつけて投下した場合は、精度こそ落ちるがかなりの距離を飛翔することとなり、対空機関砲程度ならば楽にアウトレンジできるだろう。もっとも、ミサイルは雨霰と降ってくるだろうが・・・。
自由落下爆弾使用方法
さて、具体的な使用方法の解説に入ろう。ほかの兵装に比べると非常に簡単な使用方法である。レーダー、EOシステムなどは必要ない。『４』キーを押して、対地攻撃モードにし（ЗЕМЛЯと表示され、ズィエムリヤと発音する）、『Capsロックい』キーを使って、兵装を選択、爆弾を選ぶ。現在選択中の兵装は、HUD右下に表示される（図1参照）
すると、HUD中心より少し下に、円と、その中心に打たれた点が現れるだろう。この円の中に打たれた点は、爆弾が着弾する場所を、自機のスピードや角度によってコンピューター制御で映し出している。よって、この点を目標に重ねて投下すればいいわけだ。簡単、Easy、No Problem! しかし、Su27の爆弾投下では、最大射程より遠い場合では、発射ボタンが押せないようになっているのだ。射程に入ると、HUD中央下部に、ЛР（ルルゥと発音する）の表示が出る。このマークが出ている間"のみ"、ロケット弾の発射が可能になる。また、OTB（オテヴェと発音される）と表示されている場合は、近すぎるので発射ができないという意味であるから、当然ながら発射ボタンを押すことはできない。詳しい表示の位置などは図1を参照してほしい。 しかし、爆弾投下の場合は、時としてＯＴＢもЛРも表示されていないにもかかわらず爆弾が投下できることがある。プログラムのバグなのか、実際にそうであるかはWarren大尉は分からないが、このような現象がゲーム中におきるということを付け加えておく。
一つ二つ、爆弾投下の危険性を説明し、諸君のSu27が大空の藻屑とならぬよう注意 するとしよう。
もっとも犯しやすく、そしてこれほど情けないものはないという要因の一つが、低高度での爆弾投下である。目標に近ずきすぎて爆弾投下下場合に、一瞬で機体が吹き飛ぶことがある。これは、地表で爆発した爆弾の爆風をもろに受けているからである。高校で習う物理学における力学の法則をそのまま適用すると、機体、爆弾共に空気抵抗がまったくなかった場合、航空機が爆弾を投下、着弾まで（速度を変えずに）に水平に1000m進んだとすると、爆弾もおなじだけの1000m進んで、航空機の真下の地面で爆発するのだ。もちろん抵抗を無視しているのだが、爆弾の抵抗など航空機のそれにしてみれば微々たる物であり、航空機は推進力があるので減速せずに進む。低高度で投下すれば、真下で爆発することは自明の理である。そして、厄介なことにSu27では低高度投下に関する警報装置が待ったくない。投下の前に高度をチェックして爆風の影響を受けないように注意しよう。もちろん、制動用のバリュートの付いた『』爆弾などはこの限りではないが、数メートルの高度で投下した場合は同じことがおきるので注意しよう。例えば、図2の状態で投下した爆弾は、機体を損傷する。図3の状態なら問題なく待避できる。この辺りはもう「勘」なので、十分に練習してもらいたい。
図2 
図3
その他の危険な要素といえば、やはり対空砲火である。ミサイルこそ塔載していないが、噴水のように機銃弾を吹き上げる小型〜中型艦船等に対しては、爆弾の攻撃は効果的である。しかし、低空から進入すると、爆弾が滑空する距離が短くなるために、機関砲による直接砲火を受けてしまう。チャフを撒いてジャミングを作動させ、回避機動をとれば回避することはできるだろうが、爆弾を照準／投下することなど不可能になることはまず間違いない。こんなことにならないために、時と場合が許すときは、高空から爆弾を投下、爆弾が空中を滑空するに任せて自機は待避するという戦法を取ることも必要になる。
しかし、このような数々のテクニック（ほかにもたくさんあるが、その説明はまたほかのコーナーに譲るとしよう）を駆使すれば、あらゆる目標に対して一定以上のダメージを与えることができる非常に便利な兵器が無誘導爆弾だ。諸君も自由自在に使いこなせるようになってもらいたい!!
