Su27 Flanker 徹底解析

CPUパワー必要度 ☆☆☆☆☆☆
486DX2-66以上推奨
グラフィック華麗度 ★★☆☆☆☆
ミサイル回避難易度 ★★★★★☆
兵器その他の再現度 ★★★★★★
敵航空機スキル ★★★★★☆
キャンペーンゲーム評価 キャンペーンなし
操作の複雑さ ★★★★★★
フライトモデル 超本格的



 ロシア戦鬪機を題材にした久々の製品。過去にロシア戦鬪機を題材にしたシミュレーターといえば、"Falcon3.0"のアドオンとして販売された"Mig29"ぐらいしか思い浮かばない。しかし、Su27のリアルさは前述のMig29とは比較にならない。計器やHUD表示はすべてロシア語、西側戦鬪機とは全く違ったレーダーシステム(レンジによって走査範囲が変わったりしない固定型レーダー)等を完璧に再現している。 それもそのはず、このゲームが開発されたときは、すでにソビエト連邦は崩壊しており、軍事機密という言葉が脆くも崩れ去っていたのだった。このような時代背景のため、このゲームはソビエト防空軍の超有名パイロット、アナトリー=クボチャー氏の監修を受けて制作された。クボチャー氏は、テストパイロッツと呼ばれる、Su27 2機で編成されるアクロバットチームの編隊長でもある。いわば、Su27のプロ中のプロだ。そんな彼の監修を受けて制作されたゲームが、生ぬるい物の訳がない。


 レーダーを初めとするアビオニクス、兵装の使用方法など、リアルすぎて操作を覚えるのも一苦労だ。フライトシムに慣れ親しんだ諸君であっても、苦戦する事は間違いなかろう。しかしながらこのゲームは、複雑さの中に本当の楽しみを秘めていることを忘れてはならない。テクスチャを貼っていない簡素なグラフィックを見ただけで『なんだ、ショボいな〜』と頭ごなしに決め付けてしまう方はご注意を! テキスチャ張りまくりのゲームに限って、地上物の細かい描写がおろそかになったりはしていないかな? Su27では、鉄塔、高圧電線、踏み切り、駅、電車、道路を走る一般車両までが、事細かに描かれている。過去にここまで細かく書き込まれたゲームが存在したであろうか? これら全てが戦闘に影響を与えることもあるのだから侮れない(高圧電線の間をすりぬけて敵の追撃を躱したりできる)。 難しい、難しいと書いてきたが、もちろん”誰にもまともにプレイできない”という意味ではない。どのようなフライトシムであっても、操作や戦闘のコツを覚える必要があるのだが、それが他のゲームに比べて少々多いだけだ。


 我がPC-TopGun内で紹介しているSu27飛行教導隊を参照すれば、誰でも簡単にSu27の操作が可能になるはずだ。


 ゲームの動作速度だが、テクスチャを貼らず、遠映をなるべく描写しないという特性を持った描写エンジンのおかげで、マシンスペックはさほど要求せず、486-DX4のマシンでも十分に遊べる。Warren大尉が使用しているCyrix6x86-P166GP+搭載のマシンでは、十分すぎるほど快適だった。

 そして通信対戦。インターネットを経由してのIPX接続による1vs1の空中戦はいたって快適であり、お勧めできる。ゲーム中にチャット機能(文字を相手に送る機能)がないのは悔やまれる。

 最後にVTR機能についてだが、Hornet3などの、ただ飛行を保存するという単純なVTR機能ではなく、飛行をあらゆる角度から眺め、それを保存することができる。 言うなれば、実際のVTRに近い形態であるということだ。 この機能によって、美しい飛行をすることと、美しいVTRを作ることの2つの楽しみができることとなった。また、他人の作ったVTRファイルを簡単に再生することができるため、PC-TopGunのようにVTRファイルを公的に配布したり、それで操縦を学んだりすることが可能だ。

 Su27を購入したのならば、このVTR機能で遊ぶ楽しみを是非とも味わってほしい。1997年9月初旬現在で日本のコンピューターゲームショップで入手できる各種フライトシミュレーターでこれだけのVTR作成機能が付いたゲームは、恐らくACESシリーズ程度であろう。1995年以降に発売されたゲームでは、Su27を除いて他に無いのではないのではなかろうか?


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