Cross Attack



 BC(BattlefieldCommunicator)の出現とインターネットトラフィックが軽減されてきたことなどにより、2機VS2機のバトルが一般的になってきた。今回は2on2バトルで有効となる機動のうちの一つ、クロス・アタックを解説しよう。


 この戦術は防御側が編隊を組んで(集密度が高い編隊でも低い編隊でも良い)いるときに適用される。


 敵機は左右に並んで侵攻してくるとし、むかって左側を敵機A、むかって右側を敵機Bとする。自機は編隊の左側に位置し、自機の右側にWingmanを従えているという状況下で説明する。

 攻撃側の機体はWingmanを互いに目視出来る距離に置きつつ敵に接近する。敵機まで15マイルを切るころから左右に編隊を大きく開きはじめ、続いて敵機Aをロックオンする。それから、レーダーディスプレイで敵の動きを確認するのだ。敵機Aのみが自分の方に向かってきて、敵機BがWingmanを攻撃しようとWingmanの方へ向かっていれば万事OKだ。

 距離7マイルを切った当たりから、先程まで開いていたWingmanの距離を縮め始める。といってもWingmanの方を向くのではなく、敵機Bに向かうようなルートを取ればよい。ここで注意しなければいけないのは先程ロックした敵機Aへのロックを外してはいけないことだ。あくまで敵機Aには自機に攻撃されるものだと思い込ませておくためにレーダーを使用する。

 そして、ここからが腕の見せ所。敵機との距離が3マイルを切った瞬間、敵機B(きちんと動いていれば正面にいる)にレーダーロックを切り替え、敵機Bを全力で撃破するのだ。同じころ、Wingmanも全く同じ操作をしていれば、クロス・アタックが炸裂する。

 ミサイルを2発持っていれば、レーダー切り替えの寸前にそれぞれロックしていた敵機(自機の場合は敵機A)に向かってミサイルを発射し、発射した瞬間にレーダーを切り替えるとより効果的だ。ミサイルを撃たれた場合は続いてそちらから機関砲で攻撃されると思い込むだろうし、代表的な2on2向けフライトシム”F/A18-Korea”では、CTRL+4による「対脅威パッドロック視界」が自動的に発射されたミサイルを追うという性質を利用した攪乱となる。最もこれは現実的な話しでも通用することで、近距離で正面からミサイルの発射煙を確認したパイロットは、その脅威が過ぎ去るまではミサイルに釘付けになるであろうからだ。

 この戦法の効果はというと、正面の相手と1on1の闘いになるだろうと予想して速度や高度を考えていた敵機にとって、これをされるとほんの数秒の間に新しい相手に対抗するための手段を考えなくてはならないという時間的な制約と、予想していなかった事態が起ったことによる焦りが生じると言うことになって現れる。目の前で予想だにしないクロス・アタックをされた場合、よほどの腕の差がなければ苦しい闘いとなるだろう。

対抗する方法は二つある。

 一つは敵機の動きをよく見てクロスアタックを事前に察知すること。相手の機首の動きをレーダーでよく見ていれば解るものである(尤も、完璧なクロスアタックはレーダーで見ても解らないようにする物なのだが)。

 もう一つは、最初に自分が攻撃しようとしていたターゲットを追い続けることである。もう一機にターゲットを切り替えたので、自分に対しては無防備なはずだからだ。尤も、残ったもう一機の敵機に対してはこちらも無防備になるため、ミサイルかヘッドオン射撃等で素早くケリを付けないと、真後ろからの一撃で息絶えることとなるだろう。







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