Immelman Turn


 インメルマンターンとは、第一次世界大戦時にドイツのエースパイロット、マックス=インメルマンが発見した事で有名な戦闘機動で、今日の大推力戦鬪機に於いては極々一般的な機動となっている。フライトシムをはじめたばかりの頃は、水平旋回ばかり行って、せっかくの高度と言う概念を無視した戦いをしてしまう事が良く有る。相手が高度をうまく使ってた戦いを仕掛けてきたらこれはいい的になってしまう。

 そんなことにならないためにも、高度を使った機動全ての元になるインメルマンターンを解説しよう。




 見た通り、非常に簡単な機動である。機動方法としては、引き続ければどんどん機首が上を向き、終いには空しか見えなくなって、そのまま引き続けていると水平線が反対になって見えてくる(この状態で自機は背面飛行状態)ので、スティックを右または左に倒し、水平線がきちんと見える状態(背面ではない水平飛行)へと移る。たったこれだけである。しかし、この基本的なインメルマンターンは、あらゆる大技に転用できる。それというのも、高度差を利用した行動は敵の目を欺き易く、また頂上付近では機体が鋭い反応をするからである。
 例えば、頂上付近で速度が落ちているところで左右に切り返す事により敵機のオーバーシュートを誘ったり、敵の目を眩ませたりすることができる。また、インメルマン途中で180度反転最も旋回効率の良い速度の時を見計らって、スプリットS機動に入って敵の目を欺く事も可能だ。そればかりか、爆撃機攻撃の際の素早い反復攻撃などにも使える。まさに、基礎の基礎、応用次第でどんな技でもあみ出せる重要な基礎だ。

 かの有名な大日本海軍航空隊の坂井三郎氏の得意とした左捻り込み機動も、斜めインメルマンターンの頂上付近で細かな操作をする事で実現されているのだから………。


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