EF2000 (DOS版)+TACTCOM 徹底解説

 

CPUパワー必要度 ★★☆☆☆☆ P100以上推奨
グラフィック華麗度 ★★★★★☆
ミサイル回避難易度 ★★★★☆☆
兵器その他の再現度 ★★★★★★
敵航空機スキル ★★★★☆☆
キャンペーンゲーム評価 ★★★★★★
操作の複雑さ ★★★★★☆
フライトモデル 本格的

発売以後、マイナーチェンジのみ(TACTCOM、Windows用の発売、パッチリリース)でいまだ売れ続けるベストセラー中のベストセラーフライトシム。『TFX』の続編に当たるが、『TFX』では3種だった使用機種をEF2000のみに絞り、徹底的にEF2000の飛行をシミュレートしている。

リアルなフライトモデルは、本当に飛行機を飛ばしている気にさせてくれる。ただし、スロットル操作が面倒なので、スロットルホイールの装備されたJoystickを使うか、スルットルレバータイプのJoystickを別に用意したほうがより快適に遊ぶことが可能だ。もちろん、無くてもプレイは十分に可能だ。 サウンドも非常に良く、爆発音等がゲームの雰囲気を盛り上げてくれることは間違いない。また、ゲーム中に鳴るバックミュージックも一聴の価値ありだ。

少々マニアックな話に移るが、統合レーダーシステムECM-179の再現度は完璧、レーザー誘導爆弾『Paybway』やBL755クラスター爆弾、Dulandal滑走路破砕爆弾、ASRAAM赤外線追尾空対空ミサイル等の各種兵器の性能/使用方法のシミュレートも完璧である。唯、SAM/AAAの脅威がさほど大きくないのには疑問が残るのと、機銃が27mmにしてはパワーが無いと思わせられる。

空対空戦闘の難易度はどちらかというと高めに設定されているが、ミサイルはこつを掴めば躱すことができる。難しすぎず簡単すぎず、ちょうど良いレベルだ。

そして、このゲーム最大にして最高の魅力とも言うべきキャンペーンゲーム。素晴らしさをつらつらと書き連ねると、いくらページがあっても足りないほどだが、簡単に書くと「コンピュータが作成した巨大な戦争の中に個人(プレイヤー)が少なからず影響してゆく」というこれまでに無かったタイプのキャンペーンである。具体的には、プレイヤーが何も行わなくとも戦争は進行してゆき、ここぞ! という重要ミッション(敵補給線の分断、早期警戒機の撃墜、迎撃)に参加して戦局を大きく変えるもよし、地道なミッション(空中警戒等)を行うもよし。とにかく一度体験すれば病み付きになる。キャンペーンをより楽しむためには「TACTCOM」の追加は必須だ。「TACTCOM」を追加することによって、コンピュータが指定したミッションをプレイするだけではなく、自分が選んだ目標に、自軍の動員できる作戦用航空機から必要なものを必要なだけ編成して、それぞれに目標や作戦を与えてやり、自分はその中のEF2000の1機に搭乗して作戦を行うことができる。

たとえば、目障りな航空基地を破壊したくなったら・・・・。

1.  滑走路の攻撃をする。

2.  どこの基地の滑走路を攻撃するか、選ぶ。

3.  先行してSAM排除する部隊を選ぶ。

4.  爆撃する部隊はEF2000にし、護衛用の戦鬪機を選ぶ

5.  EF2000の飛行経路を設定、給油機を配置する

6.  EF2000の武装を選択 7.  出撃時刻を設定 8.  飛行画面に移行

これだけの細かい設定が可能なのだ。軍事マニアならずとも、その自由度に感服していただけるのではないか。そして、そうやって設定したすべての項目が、前述の戦局に影響するのだ。例えば、この作戦に沢山の戦鬪機を割いてしまったがために、向こう8時間の防御が手薄になったり、うまく滑走路が破壊できたために敵の航空部隊の出足を鈍らせる事ができたりといった風に。面倒臭いと思われる方もいるとは思うが、そういう方のために簡略化することも出来る。

まさに最高のキャンペーンゲームの称号を与えるに値する。

また、インターネット経由での通信対戦機能はゲーム自体にはないが、IPXプロトコルによる通信対戦をサポートしているため、『Kali』を使用することによってインターネット経由で通信対戦を行うことが可能だ。通信対戦は、28.8k BPSのモデムで十分に対戦が出来、快適である。但し、インターネット通信対戦とプロバイダーを参照して、データの途切れの少ないプロバイダーを選んだ場合である。

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